グラニースクエアの色の組み合わせで、私がいつも意識していること

先日、グラニースクエアの配色について、「色合わせをするとき、悩んだりするか?」「色合わせする上で何か気を付けているようなものはあるか?」とのご質問をいただきました。

色合わせは私も毎回すごく考える部分で、正直あまり得意ではなく、いつも迷っています (>_<) モチーフ単体で見るといい感じと思っていても、つなげてみるとびみょ~と言うことも結構あったりw

ただ、たくさん編んでいく中で、なんとな~くですが「こうするといい感じになる」と言う法則のようなものが少しずつ見えてきたので、今回は、「私がモチーフを編むときの流れ」をシェアしたいと思います。

どのような大きさのモチーフを組み合わせるかを考える

例えば、グラニースクエアでブランケットを作るとき、色だけでなく1つ1つのモチーフの大きさによっても全体の印象が変わってきますよね?

なので、私はまず小さいモチーフをたくさん並べてできるブランケットを作るのか、それとも大きめのモチーフを並べてできるものを作るのかを考え、それに応じて使う糸の種類、そして色と数を決めます。

最近は、10段くらいの少し大きめのグラニースクエアを、4,5色で編むのが気に入っています。

色を決める際に考えること

ここから色を決めていくのですが、好きな色やテイストは人によって違うので、「これが正解」と言うのはもちろんないと思っています。

私の好みに限定してお話しすると、私は同系色の淡い色でまとめるよりビビッドな色をたくさん使うほうが好きで、規則的に並んだモチーフより違う模様のグラニー(例えば、1段ごとに色を変えたグラニースクエアではなく、ランダムに配色したグラニースクエア)を組み合わせて作るほうが好きです。

基本的には好きな色を選んでいくのですが、その際には次のようなことを頭の隅に置いておきます。

どんなテイストの作品に仕立てるかを想像する

編み始める前に、どのような感じの作品に仕立てたいのかを決めてから色を選ぶと、出来上がりのイメージがしやすいです。

例えば、私はレトロな作品が好きなので、あえてちょっと古臭い組み合わせになるような色を1色選ぶことが多いです。

また、こちらは今編んでいるグラニースクエアですが、夏っぽい感じの色遣いでまとめてみました。

使う色の数を決める

色数は当たり前ですが、たくさんあればあるほどカラフルな、悪く言えばまとまりのないものになります。

なので、統一感を持たせたい場合は使う色を数色に抑えるなどすると扱いやすいと思いますし、そのうえで、写真のように最後の段を同じ色で編むだけでもさらに統一感が増します。

ちなみにこちらは上の写真のグラニースクエアと同じように、使用する色を6色に絞っていますが、最終段の色を統一しないことでよりランダムな感じになっていると思います。

そしてこれはちょっと蛇足ですが、2つの色を組み合わせるとき、自分の好きな色を3つ選んで、その中から「これ違う」と思う色を取り除くという、「引き算方式」で選ぶといいと言うことを教えてもらったこともあります。

使わない色を決めておく

茶色やベージュは、個人的に合わせるのが難しい色だと思っています。なので私の場合は、たくさんの色をつかってグラニースクエアを編むときはほとんど使いません。

控えめな色と合わせるとくすんだ感じになってしまうし、明るい色にはあまり合わないんですよね。勿論、例外もありますが・・・。

メリハリのある色を使う

全ての色を同じようなトーンの色にしてしまうと、変化がない編地になってつまらなく感じるので、必ず濃い目の色・おとなしめの色を両方選び、コントラストを出すようにしています。(特に、色数を絞って編む場合には。)

同系色でまとめるのも悪くないのですが、あえて反対色を使ってみたりするのも、その色がアクセントになって好きです。

淡い色ばかりだとぼやけた感じになってしまうし、強い色だけだとうるさすぎるし・・・バランスが重要だと思っています。

たまには「え?この組み合わせにこの色?」と言う色も使ってみるw

いつも同じテイストになってしまうと面白くないので、あえてあまり好きじゃない色や、合わなそうと思ったりする色を使って冒険してみることもあります。

意外なことに、ユニークな作品になることが多くて新しい発見があったりします。

黒やネイビーを使ってグラフィック効果を出す

これはいつもやるわけではないのですが、カラフルな色を使いすぎてまとまりがなくなってしまっても、最後の段に黒やネイビーなどの強い色を持ってくることによって、しまった感じになるのでお勧めです。

いつも黒ばかり使っていると同じような作品になってしまうのが悩みどころですが、上で出てきたの写真のグラニーのように、最終段の色を統一するだけでもまとまりが出てくるので、そちらもおすすめの方法です。

配置の重要性

また、どの段にどの色を使うかによっても、印象がかなり変わってきます。

というか、実をいうと使う色よりどの場所にどの色を持ってくるかと言うことの方が大事だと感じることがあるくらい重要だと思っています!

たとえばこのグラニースクエアには同じ色が使われているのですが、右のものはなんとなくバランスが悪い気がします。

この中で一番目立つ色(赤紫)が中心にあるために、ほかの色がぼやけてしまっている気がしませんか?

基本的には、中心には強すぎる色を使わず、目立つ色とそうでない色を交互に使うと、調和がとれた配置になると思います。

また、同じ色の組み合わせで編んだモチーフでも、モチーフによって色の並びを1段ごとに変えたものを組み合わせるか、そうでないかによっても、最終的につなぎ合わせた時に見えてくる模様が違ってきますよね。

こんな感じで使う色だけでなく、1つ1つのモチーフの配色をどうするか、そして、そのモチーフをつなげるときの配置をどうするかによって、同じ色を使っても出来上がる作品はかなり違ったものになることを意識しながら組み合わせています。(難しいけど!)

最終的にはフィーリングが大切!

色々と配色のポイントを書いてきましたが、直感で「この色いい!」と思った色を使うと、満足度が高い作品が作れることが多いです。

なので、今回ご紹介したポイントを頭の隅に置きつつ、最終的には自分のインスピレーションを大切にして編んでいくと、お気に入りの作品ができるのではないかな~と思っています!

配色についてはまだまだ私も勉強中なので、新しく学んだことや気づいたことがあったら随時追加していきたいと思いますが、とりあえずはこんなところです。

皆さんのグラニースクエア編みの参考になれば幸いです♪また、こういう風にしたらいいよ~と言うアドバイスなどもありましたら、ぜひ教えてください!^^

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投稿者 よもぎ

「グラニースクエアの上手な配色(色合わせ)のために、私がいつも意識していること」に4件のコメントがあります
  1. こんにちは!
    グラニースクエア大好きです。奥が深いですよね。
    より綺麗に見える編み方や配色への探究心、頭が下がると共に刺激になります。
    4段のグラニースクエアだとしたら、2段めと4段めを全てアースカラーか無彩色かにして(全てのモチーフの2段め白4段め黒、2段め茶3段めこげ茶など)1段め3段めは好みで超カラフルにしてもまとまると教わりました。
    ご参考まで。

    1. IZUMI さん

      はじめまして!コメントありがとうございます。

      グラニースクエアが楽しすぎて、なかなか編む手が止まりませんw
      本当はもっといろいろな作品も編みたいのですが、ハマり出すと止まらない性格なので(笑)

      配色についてのアドバイスも、どうもありがとうございます!
      なるほど、アースカラーや無彩色の色って、ほかの色の邪魔になりませんもんね。
      その上、全てのモチーフに共通する色を規則的に使うと、まとまりが出ますよね。
      それだと失敗も少なそうで、合わせやすそうです。今度トライしてみたいと思います!^^

      為になる情報をありがとうございました~!

  2. よもぎ様

    こんばんは♪

    とても詳しく教えてくださってありがとうございます。

    まず、どんな作品にしたいのかっていうイメージは大切ですね。今回とにかくカラフルにしたい!と思っていましたが、カラフルの中でもどんなカラフルにするのかを考えて、オリエンタルな雰囲気のカラフルさにしてみようと思いました。オリエンタルな雰囲気が出る色は何色だろう?と考えながら選ぶと選びやすいんだなと思いました。

    どの段にどの色を持ってくるか。というのは重要な点だとのことだったので、今回3段3色のグラニースクエアを編んでいるので、例えば赤緑青を使用するとして、それぞれ1段目に赤を、2段目に赤を、3段目に赤の3種類を編んで見ると、同じ赤緑青の配色でも全然違って見えますね。

    なので、これからは、
    選んだ3色で編んでみても、なんかイマイチ?と思ってもやめずに、もう一度その3色で段を変えて編んでみること試してみようと思いました。

    引き算選びは始めて聞きました~(^^)/
    今編んでいるのは3色なので、4色選んでそこから1色を除いてみます。

    こちらに載っているブランケット、可愛いですよね。このブランケットがネット検索中に目に留まりここにたどり着くきっかけになりました~(^^)/とても好みの配色です。

    可愛いなと思って画像元をたどると、よもぎ様の作品というのが、多々ありました~♪

    話がつきません(>_<)

    今日はこの変で失礼します。
    話が飛び飛びですみません。

    1. 松子さん

      >今回3段3色のグラニースクエアを編んでいるので、例えば赤緑青を使用するとして、それぞれ1段目に赤を、2段目に赤を、3段目に赤の3種類を編んで見ると、
      同じ赤緑青の配色でも全然違って見えますね。

      同じ色でも配色を変えることによって、まとまりを保ちつつ面白い感じがでますよね。
      好きな色合わせの方法の一つです。

      >なんかイマイチ?と思ってもやめずに、もう一度その3色で段を変えて編んでみること試してみようと思いました。
      これ、何気に重要ですよね!
      実は今編んでいるグラニースクエアが微妙で、解きたい気持ちが強いのですが、
      費やした時間がもったいないので、とりあえず完成させます。
      そしてそれを、次回に生かそうと思っています(>_<) 色選びは楽しくて難しいことでもありますが、お互いに素敵な配色になるように頑張りましょう^^

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