ドミノ編みのハンドウォーマ―です。
Unravel のヤーンフェスティバルに行ったとき、Shadow Knitting と言う技法で編まれた作品に出会ったのですが、それに感動していたところ、Inverness でお会いした 世界一速く編みニッター、Hazel Tindall さんから 「Vivian Høxbro の本を見てみるといいわよ!」と言うアドバイスをいただきました。
https://cosythings.introvertful.com/yarn-festival-at-farnham-maltings-03/
調べてみると、彼女は Shadow Knitting だけでなく、 Domino Knitting(ドミノ編み)に関する本も出版されている方だということも判明!
海外のニッターさん、特に靴下編みをよくなさる方には、余った糸でドミノ編みの正方形を編んでつなげてブランケットにするという方が結構いて、今回彼女の本の表紙を見て、これが「ドミノ編み」と言う名前だということを、初めて知りました!
ここまでがイギリスにいるときのお話です。
帰国後、毛糸の整理をしていると、「ドミノ編みのハンドウォーマー」と書かれた編み図と毛糸が入った袋を発見しました。
購入した記憶がないので母に聞いてみると、「編むつもりで買ったけど、編み方がわからない」とのこと。
先ほどの経緯からちょうどドミノ編みに興味が出てきたところだったので、私が代わりに編んでみることにしました。
編み図があるから楽勝と思っていましたが、実際に編んでみると、細かい部分でわからないところが続出。
まずは段数の数え方。このパターンでは、いわゆる「共鎖の作り目」で、鎖の裏山から目を拾って行くのですが、その拾い目を1段目と数えるのかどうかがわかりませんでした。
よく、日本の編み図では作り目を1段目と数えることが多いので、拾い目まで完了したこの時点を1段目と数えるのか、それとも拾い目の次の段を1段目と数えるのかがあいまいでした。
次に出てきた疑問は、編み図に書いてある滑り目の記号の編み方。
滑り目自体は単に「目を滑るだけ」ですが、滑り目だと思って段の最後で目を滑ると、次の段が、糸が前にあって編み図通りに編めないんです!
なので、これはもしかして浮き目かもしれないと思い、自己流で編んでいましたw
でも、やっぱりきちんとした編み方で編みたいので、母がキットを購入した手芸屋さんに行って、無料講習会で教えていただくことに。
店員さんに挨拶に行くと、「〇〇(私の名前)さん!久しぶり~、元気だった?イギリスどうだった~?」と言われました
実はこの手芸屋さん、3年くらい前に編み物を始めたころ、有料の編み物レッスンに通っていたのです。
先生は別にいたので、まさか店員さんに覚えてていただいていたなんてびっくり!そして嬉しいサプライズでした (*‘∀‘)
そんなこんなで早速、疑問を解消するために編み方を習います。
すると、やはり拾い目は1段目と数えると言うことが判明。
そしてすべり目部分は、「段の最後まで編み切って、次の段の最初を、糸を後ろにして滑る」と言うことでした。だから滑り目の記号が2段にわたってるんですね~。(納得。)
メリヤス編みを編むときに端目が汚くならないようにこの方法で編んだりするので、この編み方は自体は知っていたのですが、編み図になるとこういう風になるんだ~と言うことを初めて知りましたw
基本中の基本ですが、編み図を読むのに慣れていないと引っかかる部分でした。
白い糸で編んだスワッチは、講習会を受ける前に編んでいたものです。作り目を1段目と数えなかったので、減らし目の向きが逆になっています(笑)
このまま進まずに、ちゃんと編み方を習いに行ってよかった~(;´Д`)
さらに編んでいく中でもう一つ気づいたことが!丸印のついている部分です。
今回の編み図では、ガーター編みの編地を作っていくのですが、最後の3目一度の前の段の、最後の目だけ裏編で編むように(表から見て表編みになるように編む)と書いてあります。
なんでだろう?とふと疑問に思ったら、次の段で右上3目一度にするとき、一番上になる目がきれいに出るようにと言うことみたいです。(最後の段が裏編みだと、バンプが目立ってしまうので。)
すごく細かいところまで考えられているんだな~と感動・・・。
疑問点さえクリアすれば、編み方自体はとても簡単で、編み図を見なくても編めるくらいです。
ただ、店頭に展示してあった見本の作品とは違う糸(母チョイスの糸)を使っているので、そのまま編むとゲージが合いません。
また、このハンドウォーマーは表3模様・裏3模様になっているので、できればその3・3を崩したくない。
と言うことで、針のサイズを変えて編むことにしたのですが、並太の糸を3㎜の針で編んだので、案の定、少しかっちりしすぎの編地となってしまいました^^;(そしてやっぱり、すごく編みにくかったですw)
毛糸のふんわり感がないですね。しかし母曰く、密度が高い分温かいそうです。
6模様編めたら最初と最後の目をつないで、次の段に移ります。
後はこの繰り返しなので、とても簡単!
最後にかぎ針で縁飾りを編んで、親指の周りを細編みで補強し、サイドを閉じたら・・・
ブロッキングをして完成です!
糸の色が地味なので、あんまりドミノ編みの良さが出ていない気もしますが・・・^^;
つけるとこんな感じです。とてもシンプルな作品に仕上がりました。
ちなみにお店の見本はこんな感じでふっくらしていました。
ドミノ編みは、ユニークな編地とは裏腹に、一度構造を覚えてしまうととても簡単に編める編み方なので、今度はいろんな色で編んでみようかな~と思います!
ちなみに Vivian さんの本は日本語にも翻訳されているものがあるみたいです。もうちょっと複雑なドミノ編みもあるみたいなので、私も近いうちに読んでみようと思います!^^