作り目の方法って、色々ありますよね。最も一般的な指でかけるつくり目や、かぎ針で作る別鎖の作り目とか・・・。
今日は、Cable cast on と Knitted cast on と言う、二つの作り目をご紹介したいと思います。
そもそも、私がこの方法を知ったのは、ケストラー先生の講習会に参加した時のことです。そのときはこの二つの方法を教えてもらったのですが、なんと言う名前の作り目なのかはわかりませんでした。
それが分かったのは、つい最近のことです。
例のごとく、西村さんの本を読んでいると、作り目の方法が書かれたページに、私がケストラーさんから習った方法が書いてあるではないですか!!
そこで、それらが Cable cast on と Knitted cast on だと言うことを知りました。
これら2つの作り目は、二つの針で表目を編むように目を作っていく方法です。両方とも似たような作り方ですが、見た目が少しだけ違ってきます。
↑こちらが Cable cast on
そしてこちらが、Knitted cast on です。
比較の為に、実際にいくつか編んでみました。
上から指でかける作り目 (青)、Cable cast on (紫) 、Knitted cast on (ピンク)です。(それぞれのスワッチの一番下のラインが、作り目の部分です。)
向かって左側の一般的な作り目に比べて、向かって右の cable cast on は、名前の通りCable(縄)のような見た目になっていますよね。
こちらは Knitted cast on と Cable cast on です。同じような作り目の方法なのに、見た目に違いがあるのが分かります。Knitted cast on のほうが、ゆるめで伸縮性がある感じです。
そしてこれはどちらも Cable cast on なのですが、次の段を表目で編んだか裏目で編んだかが違います。作り目の次の段が、紫が表目で、黄緑が裏目で編まれています。
海外のパターンって、作り目を一段目と数えないことが多いので、作り目の次の段は表目で編むことが多いみたいです。紫はその方式で編んだもので、黄緑は日本式(?)の、作り目を一段目と数える方法で、次の段を裏目で編んであります。
黄緑(次の段が裏)のほうがソフトな手触りです。紫のほうは結構固めのさわり心地で、エッジがきいています。ピンをたくさん打ってスチームアイロンを当てないと、ちょっと収まりが悪いです。動画などを見ていると、おそらくこちらが正式なものだと思いますが・・・。
こんな感じで、今日は Cable cast on と Knitted cast on のご紹介でした。こうしてみると、作り目にも色々あるんですね。普段は指でかけるつくり目が多いですが、それぞれの特徴を知って、使い分けるのも面白いですね!