アメリカ式で編むことの欠点を解消するためには?
前回は、アメリカ式で速く編めるようになることによって生まれる様々なメリットについてお話ししましたが、今回は、私が実践している「速く編むための具体的な方法」についてです。
編むスピードに対しての改善策
アメリカ式は遅いというのが一般的に言われていることですが、世界最速ニッターの一人はアメリカ式で編む方で、なんと3分間で262目も編むそうです!
彼女ほど速くは編めないにしても、この動画は全アメリカ式ニッター(?)に勇気を与えてくれたと思います。(少なくとも、私は最初に観たときは驚愕しました(笑))
そして、彼女のように糸を右手にかけて編む方法は、flickingと呼ばれています。
2017年11月追記:この動画に出ている Hazel さんにお会いして、フェアアイルを習いました!
https://cosythings.introvertful.com/workshop-with-hazel-tindall/
アメリカ式で速く編む方法・flicking
flickingとは、右手の人差し指に常に糸がかった状態で、目を編み出していく方法です。
こんな感じ。
人によってかけ方や位置は様々なようです。 ちなみに私はこの方より糸を短く持ち、人差し指の先あたりにかけています。糸をかける向きも逆です。
そして、かけた糸の毛糸玉側の糸は、薬指と小指の間に挟むだけで、巻き付けたりはしません。
この方法のよいところは、まず糸が指から離れないので、いちいち針を離して→ 糸を持って→掛けて→また針をもって→編んで・・・と言う動作を人指し指一本でできる点です。アメリカ式で編むなら、是非マスターすることをおすすめします。
右手だけでなく、左手も動かす
アメリカ式でできるだけ速く編むにはどうしたら良いかを知るために、色々な持ち方や手の動かし方を試しました。(と言うか、今も完成形ではないので試行錯誤中です(笑))
そのなかで、今のところ私が採用している編み方は、右手と左手を両方ともリズムよく動かして編む方法です。
それまでは、左手を固定して右の針を動かしながら編んでいましたが、やはり右手に意識が行ってしまい、力んでしまうことが多かったです。(昨日お話しした通り、速く編むためには余計な力をいれないことが重要)
どう動かすかというと、左の針は、糸を毛てできた新しい目を右の針に移すときに動かします。よいしょ、って感じに右の針に引っ掻けてあげます。
(とても変ですが、たまに脳内で餅つきをしてる感覚になりますw 右手と左手が息の合った動きをしてる感じ。)
私はこのflickingと両手の使い方で、1秒1目強くらいは編めるようになりました。全く高速ではないですが、アメリカ式でもまあまあ速く編めるという証明にはなっていると思います。
編みやすい針で編む
そして、もう一つとても重要なこと。
速く編むためには、自分に合った針を使うことが大切です。
私の場合、以前は竹の棒針を使っていたのですが、日常的に編むようになってからは先のとがった、滑りやすい木製の針(輪針)を使うようになりました。
すると、編みやすさを感じると同時に編むスピードも目に見えて向上しました。
どういう針がベストかは人それぞれですが、もし今使っている針を編みにくいと感じるようだったら、いろんな針を試してみてみるといいと思います。
ちなみに私のおすすめの針は、標準サイズの針なら Knitpro の木製のものです。靴下編みなどで細い針を使う時は、addi の針を愛用しています。
https://cosythings.introvertful.com/caspian-needle-set-reviews/
↑ニットプロについてのレビューです。よろしければ、こちらもご覧ください^^
作品の仕上がりに関する改善策
アメリカ式で編んだニットの目が締まりすぎてしまう理由のひとつは、糸を引っ掻けて編む方法のために、糸がピンと張った状態になりやすいからです。
それを回避するため、私が効果的だと思った方法は2つあって、1つは意外かもしれませんが、速く編むことです。(これについての考察は、こちらを見てください!)
もうひとつ、とても大事だけどあまり意識してこなかったことに最近気づいたのですが・・・、長くなってしまったので、次回お話ししたいと思います。
https://cosythings.introvertful.com/the-importance-of-cast-on/