イーストロンドンにある Leyden Gallery という小さなギャラリーで行われた、編み物のワークショップに行ってきました。
講師は、Rosina Godwel というアーティストの方です。
クリエイティブ・ニッティングと言うことで、通常の「毛糸で編む編み物」と言うよりは、よりアートやテキスタイルの分野に近いような作品づくりの紹介と言う印象が強い講習会でしたが、これが私にはとても新鮮でした。
何か実用的な作品を作るというよりは、オブジェのような作品を作るためにどのような材料やテクニックを使ったらいいかという話から始まり、作るときの精神状態についてなどにも及び、アートって深い・・・!と思いました(笑)
毛糸だけでなくいろいろな材料を使って編んでみます。
今回私はあまりクリエイティブではなく、布や靴紐でちょこっと編んでみて終わりました(汗)
と言うのも、Rosina さんの作品を観察するのに忙しかったからです(笑)
この作品は同じ編み物でも、アートの面が強く出るとこうも違って見えるのか…と言ういい見本。
チューブ状の輪っかを編んでつなぎ、あえて洗濯機にかけることによってウール状にしたものが奥の作品。
手前はそれにワックスをかけたものだそうです。もはや編み物の枠を超えています!
こちらはアメリカ発祥の Jelly Yarn と言うプラスチック製の糸で編んだものを、アイロンにかけたものだそうです。熱で溶けた様子がいい表情になっています。
これらのチューブは、八布(Habu Textiles)さんの糸で編まれています。
Rosina さんを含めて、八布さんの糸は海外の人にとても人気があるように思います。以前日本で出会ったアメリカ人のニッターさんからも京都旅行で Habu の糸を買ったの~という話を聞いたし、ロンドンやベルリンの毛糸屋さんでも取り扱っているところがありますよね。
私は八布さんの糸はまだ試したことがないのですごく興味があります。
一方で、私の好きな日本のブランド、アヴリルについては、こっちではまだ見かけたことがないんですよね~。Rosina さんも知らないと言っていました。
↑アヴリルでもこういったファンシーヤーンを取り扱っているので、紹介しておきました(笑)
これは、引き裂いた布で編んだスワッチに、ミシンで刺繍をしたもの。なかなか斬新なアイディア。
注意点は、ノットの部分に針が当たらないようにすることだそうです^^;
色々な素材で編まれた編地。手前のオレンジは、玉ねぎが入っていたネットです!こういうの大好き♡
クラフト紙でできた紐で編んだもの。
コラージュブックには彼女のいろんなアイディアが詰まっていて、眺めているだけですごく刺激になりました。
ワイヤーと紙で編むなんて考えたことなかったけど、すごくアートな作品ができそうです。
子供のころ工作教室に通っていた時も、いろんな材料や道具を組み合わせて作品を作っていたのですが、その時のことを思い出してすごく楽しい気分になりました。
材料は糸じゃなくてもいいんですよね!
とは言え、私はアーティストじゃないので、出来れば実用的な作品作りをしたいと思っています。
なので、今回学んだ編み物の可能性を私なりに咀嚼して、アーティスティックと実用性の中間にあるような、あるいは両方のいいとこどりをしたような作品を作れるようになりたいな~と思いました^^