棒針編みで編む、格子柄(checkerboard)のハンドウォーマーの編み方をご紹介します。
このハンドウォーマーは、平編みと輪編みの両方で編むことができますが、輪編みが苦手ではなかったら、輪で編むことをお勧めします。
輪編みを推奨する理由は2つあって、1つは「すくいとじ」をするときの綴じ代がないので着けた時にごろごろしにくいから。手にフィットするように編むので、できるだけシームレスなほうが個人的には好きです。
↑輪編みと平編みの編地ですが、言うまでもなく輪編みのほうがすっきりしています。
2つ目の理由は、輪で編んでも模様に影響が全くでないパターンだから。
通常、輪で2周以上色を変えながら編むと編地に段差が生じるのですが、このパターンには滑り目が使われているので、普通に編むだけなのに周の境目が全く分からないんです!この点がすごく気に入っています。
なので、輪編みで編める方は輪で編んでくださるといいと思います。
糸を3色も使うので一見難しそうに見えますが、編むときは1色ずつなので見た目ほど難しくはないと思います。親指部分を含め、増し目・減らし目もありません。
是非、お好きな色の組み合わせで編んでみてくださると嬉しいです。
★使う技法★
- 指でかける作り目
- 表目・裏目
- 2目ゴム編み
- 一般的な伏せ止め
- 別糸を編みこむ親指の編み方
- 滑り目・浮き目
- ねじり目
★難易度★
初級~中級(親指の糸付けが少し難しいかも)
以下は、編み方を文章で書いたものです。必要でしたら、動画と併せてご確認ください。
また、サイズ調整については別の記事を書いたので、サイズを変更して編む前に読んでいただけるとヒントになるかと思います↓
https://cosythings.introvertful.com/how-to-change-the-size-for-checkerboard-handwarmers/
また、今回使用した糸は横田株式会社さんの「やわらかラム」と言う糸です。アクリル60パーセント、ラム40%の糸で、名前の通り肌触りがソフトな毛糸だ感じました。お値段もお手頃です。
ブロッキング後に少し大きくなったので、気持ち小さめになるように編んだほうがいいかも。
ハマナカさんのアメリ―エフは、同じような太さの糸です。
チェッカーボード柄のハンドウォーマーの編み方(平編み Ver.)
3色の糸を使います。メインになる糸を地糸、明るい色の配色糸を配色糸a、暗い色の配色糸を配色糸b とします。
1.地糸を使って、小さいほうの針(フランス式で編む場合は2号・アメリカ式は3号)に、指でかける作り目で58目作り目をする。
2。裏目2目で始まり、裏目2目で終わる2目ゴム編みを16段編む(作り目を1段目と数える。)最後は裏の段で終わる。
3.針を大きいサイズ(フランス式/4号、アメリカ式/5号)にかえて、模様編みを編む
【模様編みの編み方】
1.配色糸aで(表目2目、滑り目2目)を繰り返し最後まで編む。(最後は表目2目で終わる)
2.配色糸aで(裏目2目、浮き目2目(糸を前にして目を滑らせる))を繰り返し最後まで行う(裏目2目で終わる)
3.地糸で、すべての目を表編みで編む。
4.新しく配色糸bをつけて、最初の目を(裏目1目、次の目を浮き目)、以降は(裏目2目、浮き目2目)を繰り返し、最後は(浮き目1目、裏目1目)で終わる
5.配色糸bで(表目1目、滑り目1目)、以降は(表目2目、滑り目2目)を繰り返し、最後は(表目1目、滑り目1目)で終わる。
6.地糸ですべての目を表編みにする。
↑1~6を繰り返し、配色糸aで作ったブロックが下から数えて5個できて、針にかかっている状態になったら、親指の部分を別糸で編む。
右:地糸で表目を32目編んで、33目から6目分、別糸で編む。→編んだ6目を左針に戻し、再び地糸で表編を編む。→残りの目も表編みで編む。
左:地糸で表目を20目編み、21目から6目分、別糸であむ。→編んだ6目を左針に戻し、再び地糸で表編を編む。→残りの目も表編みで編む。
後は、配色糸a で作ったブロックが8模様分できたら(行程3の表編みで終わる)、針を小さいものに変えて2目ゴム編みを10段分編む(裏目2目から始まり裏目2目で終わる2目ゴム編み)
表目は表目、裏目は裏目の伏せ止めをして糸を切り、引き抜いたら本体の完成です。
後は、親指をつけてサイドをすくいとじで綴じていきます。(後編へ続く。)