チェッカーボード柄のハンドウォーマー・サイズ調整についての注意点
前回の記事でご紹介したチェッカーボード柄のハンドウォーマーですが、動画で編んでいるのは平均的な手の大きさの方向けのサイズになっています。
私のように手が小さく指が短い方には、少しゆったりとしたサイズ感です。(大きすぎるということはないので、どちらかと言えばぴったりフィットするのがいいかそうでないかと言う好みの問題です。)
具体的にサイズを数字で表すと、↑上のような寸法になります。
私の手のサイズは、こんな感じ。(指が短くて、子供みたいな手で恥ずかしいのですが(笑))
そして私は、ぴったりとフィットする着け心地が好みです。
そこで、1模様分目数を減らして編んだ編地の寸法がこちら↓これだと、私の手にはぴったりでした。
ちなみに、元の数(56目・平編みで編む場合は+2目の58目)を、1号小さいサイズの針で編んだもの(黄色×オレンジのもの)と、ほぼ同じ大きさになりました。でも、小さいサイズの針で編んだものは当たり前ですが、編地がきっちりしています。
こんな感じで4目減らしていい感じのサイズにはなったものの、1つ問題が。
このハンドウォーマーは、2目ゴム編みの部分を入れて4目1模様(平編みの場合は+2目)で構成されているので、4目ごとに目を増減して大きさを変更するのですが、目数によってはそうするとハンドウォーマーの表・裏の模様の数(横の数)が対称にならないことがあります。
例えば、全体の目数が56目の場合は、片側の目数は28目になります。28は4で割り切れるので、配色糸で編んだ甲側の模様(動画に登場した編地では、水色で編んだ四角)の数と親指側の模様の数が同じになります。(7模様ずつになる)
しかし、少し小さく作りたいと思って-4目の52目にしたら、片側の目数は26目になります。この数は4で割り切れないので、片側が6模様、反対側が7模様になってしまいます。(紺色の模様の数にご注目)↓
そこで、甲側を7模様、親指側を6模様に統一したいので、そうすると親指をつける位置が変わってきます。
なので、編み方を工夫する必要があるんですね。
それとは別に、通常ミトンやハンドウォーマーの親指をつけるとき、手のひら側の編地に左右対になるように付けるのが一般的です。
それでももちろんいいのですが、私は周の変わり目が左右どちらの手にも小指側に来てほしいので、そのようになるように少し工夫して編んでみました。
工夫すると言っても難しかったりめんどくさかったりすることはないので、完璧な左右対称にしたい場合はそのように編んでみてください。
輪編みで編む、小さめサイズの格子柄ハンドウォーマーの編み方
寸法は上の写真を参考にしてください。
例によって、手が硬い方は5号と3号の針、緩い方は4号と2号の針を使用します。
通常、輪で編む場合と平編みで編む場合はゲージが違ってきますが、今回私が編んだときは段数のみ変更しました。
平編みで編む場合は、四角の模様が8模様分でしたが、輪編みの場合は9模様分編んで、平編みで編んだ場合と同じ長さになりました。
また、指の長さなどは個人差がありますので、お好みで調整してください。
作り目:地糸を使って、指でかける作り目を小さいほうの針に52目行い、3本の針に分けます。
2目ゴム編みを、右手は表目2目から、左手は裏目2目から始めます。全部で16周程編みます。
1.大きいサイズの針と配色糸aに変えて、右手は(表目2目、滑り目2目)の繰り返し、左手は(滑り目2目、表目2目)の繰り返しを行います。(同じ色の糸で2周行います。)
2.地糸ですべての目を表編みで編みます。(左右共通)
3.配色糸bに変えて、右手は(滑り目2目、表目2目)、左手は(表目2目、滑り目2目)を繰り返し、これを2周続けて編みます。※糸を替えるときは、新しく編む糸を一番右側に持ってきて編むときれいな編地になります。
4.地糸ですべての目を表目で編みます(左右共通)
1~4を繰り返して、平編みの時と同様、配色糸aで編んだ模様が5個分出来たら、親指の別糸を編みこみます。
右手:28目編んで29目目から6目分、別糸で編む
左手:18目編んで、19目目から6目分、別糸で編む
その後、配色糸aでできた四角の模様が9個になるまで、模様編みを続けていく。(左右共通)
後は平編みで編む場合と同じです。
この編み方だと、糸端(周の変わり目)が両方の手で小指側に来ていると思います。これで完全な左右対称に編めました!
↑殴り書きなので本来なら人様にお見せできるようなものではないのですが、図があったほうが分かりやすいかなと思い載せました。汚くてごめんなさい。
こんな感じで、輪編みで編む小さめサイズのハンドウォーマーの編み方でした。
非常に細かくて誰もそんなこと気にしない部分にまでこだわっているのですが、どうせ編むなら少しでもきれいに編んだほうがいいと思って。
気にならない方は、同じものを2個編んで、親指の部分だけ位置をずらすとかでもアリだと思います。
一番作りやすい方法で編んでみていただけると幸いです。
説明が複雑でしたので、疑問・質問などありましたらどうぞお知らせください。
おまけ・・・模様編みの部分、1と3の編み方を逆にすると、写真の向かって左のような編地になります。ゴム編みが模様編みにつながっているみたいになって、これはこれでありかなと思いました。