ストロベリージャムの基本的な作り方
ケーキ屋で働き始めてから初めて迎えるクリスマス。あんなにたくさんのケーキをナッペするのは、初めての経験で大変だったけど、達成感がありました!やっぱりナッペって楽しいです。完璧を目指そうとするとまだまだ難しいですが(汗)
イギリスのクリスマスは休日扱いで、公共交通機関はストップし、お店も一部の非キリスト教徒の方たちが経営するお店などを除き、全て閉まってしまいます。
私のお店も例外ではなく、クリスマスイブまでは営業しましたが、その後3日間お休みになります。(日本のケーキ屋さんとは大違い!(笑))
3日もお休みとなると、フルーツも傷んで使えなくなるだろう・・・と言うことで、クリスマス用に大量に仕入れていたイチゴの残りを頂いてきちゃいました!
普通に食べてもよかったのですが、持ち運んでいるうちにつぶれてしまったので、ジャムにすることに。
同僚と半分こしても、結構な量でした。ヘタを取って重さを量ったら約600g ありました。
ジャムづくりは、某有名お菓子研究家のお店で働いていたお菓子教室の先生から何度か教えてもらったことがあるのですが、レシピは日本の実家に置いてあるし、作り方も、何年も前のことなので、正直あまり覚えてなく・・・。
覚えていることと言ったら、先生が「ジャムづくりの基本は、常に中火で煮ること!」とおっしゃっていたことくらい(笑)
そこで作り方を調べたのですが、シンプルに見えるジャムづくりでも、いろいろなやり方があるんですね。レモン汁を加える順番一つとっても違いがあって、どれが正解か正直分からないw
そこでもう一度、記憶を呼び起こして先生に教わったやり方を思い出してみたところ、すごく簡単なやり方だったような・・・と言う気がしたので、今回は一番ベーシック(であろう)な方法で作ってみました。作り方を書き留めておきたいと思います。
用意するものは、
- いちご
- グラニュー糖
- レモン汁
- 保存用のガラス瓶(耐熱性)
また、使用する鍋はステンレスやホーロー、銅鍋などがよくて、アルミの鍋はフルーツの酸と反応してしまうのでよくないようです。(銅鍋が熱伝導率が良くていいみたいですが、なかなか持っている方っていないですよね?私はもちろん持っていません^^;)
☆作り方☆
1.イチゴを洗い、ヘタを取って重さを量る
そのままです。必ずヘタを取ってから計量します。
2.イチゴの重さと同量の砂糖(グラニュー糖)を加え軽く混ぜ、水分が出るまで置いておく(1時間~)
基本はイチゴとグラニュー糖の重さが1:1で作るそうです・・・が、今回は甘さ控えめがよくて、砂糖をイチゴの半分の量にしました。イチゴが600g だったので、300g のグラニュー糖を使います。
注)砂糖の量を減らすと保存がききにくくなりますので、早めに消費する必要があります。また、今回半量で作ってみて、甘さ的にちょっと物足りないような気がしました。甘いのがお好きな方は、1:1に近い割合で作るのがいいと思います。
1時間もすると、このように水分が出てきます。半日~一晩おいておくやり方もあるみたいですが、少量なら1時間くらいでいいみたい。
3.中火で煮詰めていく(最初から最後まで20~30分くらい)
水分が出てきたイチゴを鍋に移し、絶えず中火で煮詰めていきます。
すぐにこのような灰汁が出てくるので、こまめに取り除きます。沸騰したらレモン汁を入れます。私は今回、この量に対して大さじ1と半分くらい入れました。
20分ほど煮詰めるとこのように色が濃くなり、だいぶジャムっぽくなってきました。
イチゴの形を残す・残さないはお好みですが、私はお菓子作りにもこのジャムを使いたいと考えていて、大きい塊があまりないほうがいいかなーと思ったので、ポテトマッシャ―?で軽くつぶしました。
4.ジャムチェックをする
ジャムは冷めると硬さが増すことに注意が必要です。なかなかジャムの粘度にならないな~と思って煮詰めすぎてしまうと、非常に硬いジャム(とは言えないものw)になってしまうので、注意してください。私は以前、ゆずジャムを作っているときにやってしまいましたw
なので、そろそろかもと思ったら、ちゃんとジャムになっているかどうかの確認をします。
コップなどに水を入れ、ジャムを数量たらします。写真のように塊のまま下に沈めば、ジャムの硬さになっている証拠です。
下に沈む前に散らばってしまう状態だと、まだ煮詰めたりないです。
別のチェック方法としては、お皿などにジャムを少量たらし、冷蔵庫で短時間冷やし、(イギリスの某有名料理研究家は2分間とおっしゃっていました。)指ですくってお皿に跡が残らなければ OK というやりかたもあります。
この方法でも試してみましたが、粘度だけでなく色も変わっていくのが面白いですね。煮詰めるから当然と言っちゃ当然なんですが・・・。
5. 煮沸消毒した瓶に詰める
瓶全体がつかる量の水に瓶と蓋を入れて、沸騰してから10分ほど煮沸消毒します。(蓋はもっと短くていいみたい。)このとき、すごく跳ねるので注意!鍋底に布巾を敷くと跳ねないようです。
トングなどで取り出し、清潔な布の上で自然乾燥させます。水滴が残らないように、完全に乾かしてください。
ジャムと瓶が熱いうちに詰めます。
私は「瓶をさかさまにして冷ます」と言う風に習った気がするのですが、あんまり意味ないみたいですね(笑)
この量だとヨーグルトに混ぜたりトーストに塗ったりして食べたらすぐなくなってしまうような気がするので、ま、いっか。
上にも書いた通り、砂糖の量がイチゴに対して半量だと、市販のイチゴジャムに比べてかなり甘さ控えめのジャムになります。もうちょっと甘くてもいいかな、と言う感じ。
テクスチャーはちょうどいい加減にジャムっぽくなってくれたのでよかったです。(ゆずで失敗してるので、これが一番不安だった(笑))
このイチゴジャムを使って、近いうちにイギリスの伝統的なお菓子であるヴィクトリアスポンジケーキを作ってみたいと思っています!次はリンゴのジャムとかも作ってみたいな~。いろんな種類のリンゴがあるので、種類別に作ってみるのも面白そう!色々と考えが広がります。
イチゴジャムは、ジャムの中でも柑橘系の果物に比べて下処理などがめんどくさくなく、失敗しにくい素材だと思うので、イチゴが余ったらぜひ挑戦してみてくださいね~^^
クリスマスだったので、クリスマス風のリボンで飾ってみました♪ この「くるくるっ」ってカールさせるのがあまり上手くできなかったw