Lithuanian National Culture Centre、リトアニア国立文化センターを発見したのは、まったくの偶然からでした。
リトアニアでは詳細なプランをほとんど立てないまま観光をしたのですが、そのおかげで街をぶらぶらしているとこんな建物に遭遇。
その日は中に入らずに、滞在先に戻ってウェブサイトを調べてみると、民族衣装を着た人たちが踊っている写真が!Costume のページもある!
と言うことで、翌日訪ねてみることにしました。
それにしても、この建物・・・修復しないのでしょうか^^;
中に入ると、受付のようなところはあれど誰もいません。
そんな中、ちょうど通りかかった女性がいたので、声をかけて見ると、リトアニア語で何か言われました。彼女の身振りから、おそらくついてくるようにと言われたのだと解釈して後を歩いていくと、小さな部屋にたどり着きました。
そこには若い女性がいたのですが、案内してくれた方は私を英語が話せる人に引き合わせてくれたようです。
そしてその若い女性に、「民族衣装に興味があって、いろいろと調べていたらここにたどり着いた。」と言うことを伝えると、
「うーん、ここは仕事場で特に見学者の受け入れとかはやっていないのよね・・・。」
と言われました。
てっきり観光客も入れる場所だと思っていたので、えー!そうなの~?と言った感じでした。でもこの様子じゃ見学は無理そうだな、と思っていたら彼女は続けて、
「私は手が離せない仕事があって案内することはできないけど、下の階で作業をしている人に連絡をしておくから、その様子を見学してもいいですよ。」
と言ってくれたんです!
急に(手土産もなしにw)押し掛けた観光客を受け入れてくれるなんて・・・マジ女神さま!w
彼女の部屋に置いてあった本。無造作に置かれた本がとても素敵なディスプレイになっていました。
部屋に向かう途中にはこんなメダル?が展示されていました。
もちろん、民族衣装も♡
そしてなんと!こんなパンフレットを発見!地唄舞・・・リトアニアの文化センターとの間にどんなかかわりがあったのでしょうか。
そして再び受付に戻ると、伝統文化や伝統工芸に関する書籍がたくさん!
近づいてどんな本があるか見てみると・・・
やっぱり素敵・・・。博物館でリストウォーマーを見てから、ファンになりました(笑)
こんな本もありました。
そうこうしていると、部屋の中から女性が現れて、別の部屋にいた男性に何やら話しかけまhした。
そしたら、その男性は “Nice to meet you” ○×△・・・と言っていたのですが、察するに、英語でなんて言ったらいいのよ~みたいなことを聞いていたのでしょうか^^;
その女性は、突然の訪問者(私)に途方に暮れたような感じだったのですごく申し訳なかったのですが、好奇心が勝ってしまいました^^;
私もリトアニア語が全く話せないので、とりあえず愛想だけはよくして中に入れてもらいました。
意思疎通が完全に不可能なので、とにかくジェスチャーで感嘆を伝えましたが・・・伝わったといいのですけど (/_;)
そして彼女は、私のせいで中断していた作業(機織り)に戻ります。
写真撮影の許可はいただいていたので、私はのリズミカルな音を聞きながら、目に留まったものを撮りまくりました。
この部屋は本当に小さな作業場で、博物館のように作品がディスプレイされているわけではないのですが、それでも興味深いものを見ることができました。
このパネルは、各地の民族衣装だろうと想像。
その下のガラスケースには、素敵な紐飾りが。
模様は同じですが、部分ごとに色を変えるとより華やかに感じます。
ゴージャスな刺繍・・・青いお花の部分が特にかわいい。
試作品でしょうか。いろんなタイプの帽子です。
この模様部分も織り機で織られた布でしょうか。
シンプルだけどインパクトのある模様じゃないですか?
そして!
今回の訪問で一番うれしかったのが、機織りをしている様子を実際に見学することができたこと!!生で見たのは生まれて初めてでした!
しかも、この女性のシャトルの動かし方が目にもとまらぬ速さで、熟練の方なんだなと言うことが一目でわかりました。
織っているのは白い部分です。
とても細い糸(縫い糸くらいの本当に細い糸)で織っていたのですが、いったい完成までにどれくらいの時間がかかるんだろう。それに比べたら、編み物は比較的早く仕上げることができますよね。物にもよりますが・・・。私が編み物にはまった理由の一つです。完成まで長すぎたりめんどくさかったりすると、絶対途中で飽きちゃう(笑)
でも、この女性が機織り機を自在に操っていらっしゃる姿はとてもかっこよかったです!
足の位置を変えて、糸を上下に移動させるんですね~。エレクトーンを弾くみたい(*’ω’*)
そんなことも初めて知りました。
そんなこんなでかなり自由に見学させてもらい、またジェスチャーでお礼を言ってこの場所を後にしました。
本当はいろいろと質問したかったけど・・・いやいや、見学させていただけただけでもすごくラッキーだったな~と思います。
さて!今回で私のバルト三国での編み物と民族衣装を巡る旅は終了なのですが、もう少しだけブログに書いていないことが残っているので、次回はそのことについて記録しておきたいと思います!
もう少しだけお付き合いいただけると嬉しいです^^