先に断っておきます。
フランス式で編む方にとっては、今回の日記は混乱を招く恐れがあります(笑)
なぜかと言うと、フランス式では、前後の目が表目・裏目関係なく針を糸の後ろから手前に持ってきて糸をかけるだけで、掛け目が出来るからです。
ところがどっこい、アメリカ式ではそう簡単にはいかないんです。なので、Ginkgo ショールを編んでいたとき、かけ目の編み方に一瞬戸惑いを覚えました。
そこで今日は、アメリカ式で編む場合のかけ目の色々についてお話ししようと思います。
↓(ここから先の説明は、アメリカ式で編むことを前提としています。)
普通、よくでてくるかけ目は「編み地の表側を見ながら、糸を手前に持ってくる」操作のことを言いますよね?
(蛇足ですが、かけ目は本当に糸をかけるだけで、編む操作は含まれていないんですよね。編み物を始めたばかりの頃は、糸を手前に持ってきて次の目を編むまでをかけ目と言うのだと思っていました。初心者あるあるじゃないですか?これw)
で、そのかけ目で戸惑ったのは、編み地の裏側でかけ目をする時です。
裏編みをしているので、もともと糸は手前側にあります。と言うことは、穴を作るためには手前にある糸を針の上からぐるっと一周させる必要があるんですね。
一瞬、???となってしまいました。
ちなみにかけ目の両隣の目が表×表、裏×裏の組合せの他にも、裏×表、表×裏の場合あって、イギリス英語ではこれらのかけ目も違いがちゃんと区別されています。
- 表目同士 ( yarn foward, yfwd ) → 普通のかけ目
- 裏目同士 ( yarn round needle ) → 糸を手前から右の針の上→ 後ろを通って再び手前に持ってくる (針に糸を巻き付ける感じ)
- 右が裏目・左が表目 ( yarn over (needle), yo, yon ) → 糸を前にしたまま左の表目を編む
- 右が表目・左が裏目 ( yarn forward round needle ) → 糸を左の針と右の針の間を通って後ろから手前にもってきて、針の上にかかるようにぐるっと一周させ、裏目を編む。
(3と4は、掛け目の次の1目を編むことまでを含めて説明しています。)
このように、アメリカ式で編むときはこのような区別をしなくてはならないんですね~。4を編むときにいつも一瞬「ん?」ってなります(笑)
最初に言ったように、フランス式ならひとつでいい方法でも、アメリカ式だと糸を逆にかけてしまう恐れがあるので、考えながら編む必要があるんです。
たとえばこんな風に↓
右が正しいかけ目で、左が(左側で)かけ目とねじり増し目をするときのようなかけ目になっています。(ちょっとややこしいw)
アメリカ式では、糸を誤ってこのようにかけてしまう恐れがありませんか?特に裏目と表目の組み合わせで間違えやすいです。
なので私は、糸が常に右のような掛かり方をしていることに注意しながら編んでいます。究極、分からなくなったら掛け目はフランス式で編んだら問題ないけどw
ちなみに、そのまま編み進めて出来た掛け目がこちら↓ですが、正しいほうの掛け目に比べて、反対に糸をかけて出来た掛け目は穴が小さい?誤差の範囲かな?w
(↑右が正しい掛け目で、左が糸を逆周りにかけて出来た掛け目)
そんな訳で、今日はアメリカ式で編むかけ目の糸のかけ方についてでした。
私はこの事を例のごとく西村さんの本で知ったのですが、図入りでとても詳しく解説されていて、何となく編んでいたかけ目についての新たな発見がありました。
そしてこんな親切な動画も発見しましたよ!↓↓↓この動画では、すべてのタイプの掛け目の方法が紹介されています。
かけ目って、「編む」と言うことすらしない作業ですが、意外と奥が深いんですね~。またまた、勉強になりました^^