ミニセーターの編み方を動画で解説します!Opal 毛糸などの余り糸消費にも!
Opal や Regia などのソックヤーン(中細糸)で編む、小さなラグランセーターの編み方の動画をYouTube にアップしたので、編んでみたい方はぜひご覧いただけると嬉しいです♪
動画へはこちらからどうぞ。
このブログでは、編み方の概要ときれいに編むコツなどを補足したいと思います。
また、このセーターは編み方自体はそれほど難しくないのですが、糸が細いので少しまごつくことがあるかもしれません。
その場合は、目数は同じで、太めの糸と針で編んでみてもいいかな~と思います。
使用糸と道具
☆中細の糸・・・今回は、MONDIM と言うブランドの糸を使いました。ユザワヤの Free Sock や Opal の糸などでも同じサイズで編むことができます。
☆2.5㎜の5本針または80㎝以上の輪針・・・5本針は15㎝以下の短いものが編みやすいと思います。
☆段数リング・・・ラグラン線の目印として使います。(必要な方だけ)
☆中細サイズの10㎝くらいの糸・・・袖の目を休めておく時に使います。
☆ハサミ
☆綴じ針
編み方の概要
作り目~ヨーク・身ごろの編み方
トップダウンで編みます。
指でかける作り目で28目作り目をし、目がねじれないように気を付けながら輪にしてゴム編みを3周編みます。ここが、ネックの部分になります。
次に、↑この図を参考にヨーク部分の増し目をしていきます。
後ろ身ごろの5目を編み、ラグラン線の目(1と書いてある目)の両側で増し目をします。
増し目の方法は何でもいいのですが、今回は Make 1 Right (M1R), Make 1 Left (M1L) の増し目をしました。
通常ならラグラン線の目の両隣に目数リングを刺すのですが、今回は目が小さいので目数リングを刺すと不便なため、ラグラン線の目に段数リングをつけて分かりやすいようにしました。
無くても増し目の位置がわかる方は、つける必要はありません。(私はめんどくさいので、いつも使いません。)
次に、右袖の3目を編んで、再び M1R, 1目編む, M1L を行い、前身ごろの8目を編みます。
同様に、左袖の3目と後ろ身ごろの残りの5目を、ラグラン線の増し目をしながら編みます。
以後、奇数段(増し目の段)は今回と同じように増やし目をしていきます。
次の段(偶数段)は全ての目を表目で編み、増し目の段と表目のみの段を交互に繰り返しながら、それぞれのパーツの目数が、上の図の目数の+10目になるまで編んでいきます。
指定の目数まで編めたら、前身ごろと後ろ身ごろに高低差をつけるために、後ろ身ごろ側を平編みで2段編み、続けて身頃と袖の目を分けます。
平編みの時点で、ラグラン線の1目は身頃側の目に振り分けます。(なので、前身ごろの目数は合計で20目、後ろ身ごろの目数は22目になります。)
<高低差の編み方>
指定目数になったら、後ろ身ごろの5目を続けて編んで、裏返します。
最初の目を滑り目にして、裏編みで反対側の後ろ身ごろの目(ラグラン線の目)まで編みます。
さらに裏返して(表側)、最初の目を滑り目にして、反対側のラグラン線の目まで表編みで編んでいきます。
<身頃と袖の目を分ける>
右袖の目の前まで来たら、用意していた短い糸に袖の目を休ませておきます。
そのまま前身ごろの目(20目)を編みますが、後ろ身ごろと前身ごろの境目を編むとき、隙間が空かないようにきつめに編むと、きれいに仕上がります。
左袖の目も、右袖の目と同様に休ませて、最後に後ろ身ごろの残りの11目を編みます。
さらに続けて、後ろ身ごろの最初の11目を編んで、この位置が、周の終わりの目になります。(前身ごろの最初の目が新しい周の始まりの目になります。)
そのまま15周分表編みでぐるぐると身頃を編んで、裾の1目ゴム編みを3周分編みます。
1目ゴム編み止めをして、身頃の完成です。(ゴム編み止めが苦手な方は、通常の伏せ止めでも大丈夫です。)
袖の編み方
休めていた袖の目を3本の針に分けてとり、新しい針で後ろ身ごろ側から3目、前身ごろ側から2目拾い目をします。(左袖の場合。)
新しく糸をつけるときは右から左に向かって、そで下を通って糸を付けますが、右と左では拾い目の目数が逆になることに注意。右袖側で目を拾う時は、2目と3目で、左袖側では3目と2目です。)
目を拾い終えたら、そのまま残りの針にかかっている目を編んでいきます。
最初に拾った目の針まで来たら減目をするのですが、左袖の場合は後ろ身ごろ側から拾った3目のうち、真ん中と次の目を右上2目一度、前身ごろ側から拾った2目を左上2目一度します。
(右袖の場合は、拾い目の最初の2目を右上2目一度で編み、編んだ目をひとつ前の針に移します。)
(ここから2周目)次の2目を左上2目一度で編みます。
そのまま最後の目まで編んで、2周目終了です。
このまま6周目まで表編みでぐるぐる編んでいき、7周目の最後の2目を右上2目一度、8周目の最初の2目を左上2目一度を編みます。
9周目から13周目まで再び表編みで編み、14周目の最後の2目を右上2目一度、15周目の最初の2目を左上2目一度を編みます。
16周目から18周目まで表編みで編んだら、1目ゴム編みを3周分編み、ゴム編み止めをして袖の完成です。
反対側の袖も同様に編みます。
編みあがり直後は形がいびつなので、ブロッキングをして形を整え、乾かしたら完成です!スチームアイロンでもいいですが、私はいつも通りにウェットブロッキングをしています。ブロッキングのやり方については、↓こちらの記事をご覧ください。
https://cosythings.introvertful.com/how-to-knit-toe-up-socks-04/
基本のミニセーターの編み方は以上になりますが、縄編みを施したりして、オリジナルのミニセーターを編んでも面白いと思います。
少量の糸でできるので、靴下編みで余った糸などを使ってぜひたくさん作ってみてくださいね^^
いつもブログ楽しみに拝見しています。ミニチュアセーターものすごくかわいいですね!何枚も並べてあるとますますかわいい・・。まだセーター編んだことない私にはハードル高いですが編んでみたくなりました。うちにはリカちゃんもバービーちゃんもいないので姪っ子にプレゼントしようかな・・。
まいじーさん
はじめまして!コメントありがとうございます^^
ミニチュアセーター、小さいから編みにくいというだけで、
編み方自体はそこまで難しくはないと思います。
大きめの糸と針で編むと編みやすいですよ!是非たくさん編んでみてくださいね~^^
よもぎさん、はじめまして。
ぬいぐるみなど用の小さなセーターの編み方を探していてこちらのミニチュアセーターにたどり着きました。
早速編んでみましたが、こんな編み方があったのかと目から鱗でした。
靴下のJSSBOを裾のふせどめに使ったところ、ふせどめがきつくなってしまう癖に影響されることなく、ぬいぐるみにも着せやすいものが作れました。
動画も分かりやすく、編み物がさらに楽しくなりました。ありがとうございます。
他の記事も是非拝見したいと思います(^-^)
やくもさん
はじめまして!コメントありがとうございます^^
この編み方、トップダウンのセーターの編み方は海外では結構ポピュラーなものみたいです。
日本でも、90年代にちょっとはやったそうですよ!
今回はトップダウンの中でも一番簡単なラグランセーターの編み方を解説しましたが、
編み方を少し工夫すると、セットインスリーブ風のセーターを編むことも出来ます。
人形用のセーターはとても小さいので、とじ・はぎがないもののほうが編みやすいですし、
お人形に着せた時も綴じ代がごろごろしなくていいので気に入っています♪
JSSBO の伏せ止めは、簡単でいいですよね!私も好きです。
動画がやくもさんのお役に立ってよかったです。
これからも少しずつアップしていく予定なので、どうぞよろしくお願いします。
お返事ありがとうございました♪
この編み方そうだったのですね。
はぎがあまり得意ではない私にとってはもっと流行ってほしかったです(^^;
慣れてきたらラグラン以外も試してみますね!
こんにちは。人形用のセーターの作り方を検索していたらこちらに出会いました。
ぜひやってみようと思っていますが、こちらで紹介された目数で編んだ出来上がりの状態で平置きにした場合の寸法をお聞かせ頂けるとありがたいのですが。
作りたい実際の寸法に合わせるのに今一苦労中です。
よろしければ教えてください。
はなはなさん
コメントありがとうございます。お返事が大変遅くなってしまってすみません。
こちらのセーターですが、身丈約6㎝、身幅約5.5㎝、腕周り約4㎝、袖丈約5㎝、襟ぐりの高さ約5㎜です。
どうぞよろしくお願いします。