リトアニアの国立博物館にはラトビアの博物館と同様に、民族衣装の展示コーナーがあります。
地域ごとに異なる民族衣装が展示されています。
こうしてみると、ラトビアの民族衣装に比べて柄物が多いかな~と言う印象。
ウエスト部分に飾り紐をあしらったものもよく見かけました。
こちらは比較的シンプルな衣装ですが、小物使いが素敵です。
クロスステッチのポシェット。
このスカーフ?ショール?も華やかで素敵な柄です。ついでに言うと髪型までかわいい♡
小物を多く身にまとうのは、リトアニアの民族衣装の特徴の一つかなと思いました。
中でも、このビーズが編みこまれたリストウォーマーは、エストニアやラトビアでは見かけなかったものです。
リトアニアではミトンよりリストウォーマーがよく使われていたのかな~と言うのは新しい発見でした!
博物館にはこのように、小物のディスプレイも。
洋服だけでなく、帽子やミトン、飾り紐などの装飾品や制作に必要な道具などが展示されていて、その点ではラトビアよりリトアニアの博物館のほうが見ごたえがありました。
また、展示エリアが広々としていてゆったりとした気分で見学できたのも高ポイントでした。(と言うか、私以外に人がいなくて貸し切り状態だった・・・。贅沢!)
で、このショーケースの中にもまた素晴らしい作品がたくさんありました!
まずはこのレース。あるいは白糸刺繍?
イギリスの博物館でも同じような作品を見かけたことがありますが、やはり模様が少し違います。こちらのほうが大胆でいて素朴な印象を受けました。
模様の美しさもさることながら、赤×黒の配色って、すごくインパクトのある組み合わせだと思う。好きです。
ミトンもありました。エストニアやラトビアのミトンとは違い、指先がラウンド型になっています。
飾り紐も、民族衣装と同様に地域によって少しずつ模様が違っているようです。
この博物館では、リトアニアの北の地方・南の地方に伝わる伝統模様が分けて展示してありました。(↑ちなみにこちらは南のものです。)
色の使い方も、ラトビアの紐と似たようなものもあれば、どことなく違うものもあります。これなんかはラトビアのものよりもっと穏やかな感じ(笑)
ポンポンのついた紐もリトアニアで初めて目にしました!かわいい♡
これはマクラメみたいに紐と紐同士を結びながら編んでいく技法でしょうか?
身に着ける者以外にも、糸つむぎや機織りに使う道具なんかもたくさん展示されていて、私にとっては初めて見るものもたくさんあって興味深かったです。
例えばこれ。ベンチや箱はいいとして、ボートを漕ぐためのオールのようなものは何?と思って説明を見ると、 Distaff と書いてありました。
後でググってみたら、スピニングをするときに使う道具のようです。紡がれる前のファイバーが絡まないように保つためのものらしい。
形は少し違いますが、ドロップスピンドルだけでなく、スピニングウィール(糸車)にも使われます。
デコラティブな Distaff の数々。
どれもとても興味をそそるようなものばかりでした。
ラトビアでも見かけた、当時の人々の様子が写っている写真もありました。
そして!
実は博物館の先に進むと、こことはまた別の民族衣装が現れました。
しかもそこの展示はガラス越しではなかったので、もっと近寄って細部まで観察することができてラッキー、なんて思っていたら・・・
なんとその展示は期間限定で、ちょうど私が見学した週が最終週だったんです。そんな貴重で見ごたえ満載の展示を見ることができて、本当にツイてました^^
なので、次回はその企画展で見た民族衣装をご紹介したいと思います!