つま先から編む簡単な靴下の編みをご紹介します!

今回は、私がよく編む靴下の編み方をご紹介したいと思います。すぐに動画をご覧になりたい方は、記事の最後にあるのでスクロールしてください。

この編み方の最大の特徴は、簡単に、ある程度どんな足型にも合うような靴下を編めるところです。

自分の足に完全にフィットするタイプの靴下を編もうとすると、もう少し微調整をする必要があるのですが、初めて手編みの靴下を編んでみようと思っている方には、編みながら靴下の構造を理解できるのでお勧めです。

(・・・が、自分と家族の足でしか試したことがないので、実際のところ全ての人の足に合うものができるか分かりません!多分大丈夫だとは思いますが、上手くいかなかったらごめんなさい(汗))


この靴下は主に、

  • Turkish Cast On を使ったつま先の作り目
  • German Short Row(ドイツ式)のかかと
  • Jeny’s Surprisingly Stretchy Bind Off (JSSBO) の伏せ止め

の技法を使って編んでいます。

長くなるのでそれぞれのパートに分けてご紹介していきたいと思います。

用意するもの

☆① Opal のソックヤーン☆

今回使用するのは、Opal の毛糸です。ドイツの毛糸で、靴下を編むのに最適な毛糸です。洗濯機で洗濯も可能と言う素晴らしいメリットがあります!

1玉で男性のサイズの靴下1足分は編めます。女性用だと少し余る感じ。

☆② 2.5㎜・80㎝以上の長さの輪針☆

「マジックループ」と言う技法で輪編みを編んでいくので、80㎝以上の長さがある輪針を使用します。

私は addi のレース用針を使っていますが、この針は針先が通常のものよりとがっているので小さい目を拾いやすく、編みやすくてとても気に入っています。

また、履き口のゴム編みはお好みで2㎜の針で編んでもいいと思います。

☆③、④、⑤ 段数マーカー・綴じ針・はさみ☆

段数マーカーを使う場合は、なるべく細いものをお勧めします。

と言うのも、靴下では目が小さいので、太めの段数マーカーだと編地が伸びやすくなってしまうので・・・。

↑このチューリップの段数マーカーはかわいくてお気に入りなのですが、そんな理由から靴下編みには向いていませんでした。

左のものは編地に響かなくていい感じです。靴下を編むときは、専らこちらを使っています。

スティッチマーカーについてはこちらの記事もぜひお読みください↓
https://cosythings.introvertful.com/favourite-stitch-markers/

綴じ針は、糸端の処理に使用します。

☆⑥、⑦、⑧ メジャー・ペン・足型をとれるくらいの大きさの紙☆

足のサイズを採寸するのに使用します。甲周りの長さを足に巻き付けて測るので、定規ではなくメジャーが必要です。

足型をとって足のサイズを測り、実際に編むサイズを計算する

道具の準備ができたところで、さっそく足型をとって足のサイズを測っていきます。

測るポイントは4か所

  1. 足長(そくちょう)・・・つま先からかかとまでの足の長さ
  2. つま先・・・一番長い指の先から指の付け根までの長さ
  3. 足囲(そくい)・・・足幅の一番広いところをぐるっと一周した部分
  4. 足(Foot)・・・つま先の終わりからかかとの始まりまでの長さ。足長ー(つま先+かかと)の計算で出します

この靴下では、つま先の長さはかかとの長さと同じ長さに編むので、かかとは自動的につま先と同じ長さになります。

【型の取り方】

①紙に足型を写します。(足を床につけた状態で、鉛筆でぐるっと足の形をトレースします。写真では分かりやすいように太いペンでなぞっていますが、実際に足型をとるときは、軸の幅が狭い鉛筆やペンを使ったほうが誤差が少なくていいです。)

②次に、一番長い指の先から指の付け根までの長さの部分に点を打ちます。(指先からここまでの長さがつま先の長さになる。)

【測り方】(参考までに、()内は私の足のサイズです。)

①足長(指先からかかとまでの長さ)を測る。(23㎝)

②つま先(指先から点までの長さ)を測る。(4.5㎝)

③①で測った長さから、(つま先の長さ×2)を引く。例えば私のサイズの場合、23ー(4.5×2)=14  ←この長さが 足(Foot)の長さになります。

(素足の写真で失礼します(>_<))

⑤足囲を測ります。ここだけは足型ではなく、床に足をつけた状態で、足幅の一番広い部分にメジャーを巻き付けて測ります。(写真参照)(21㎝)

このようにして足のサイズを測ったら、それぞれの数に0.9をかけた数を出します。この数が、実際に編む靴下のサイズになります。

私の場合、

つま先とかかと:4.5㎝×0.9=それぞれ4㎝
足(Foot):14㎝×0.9=12.6≒12.5㎝
足囲:21×0.9=18.9≒19㎝
足長=23×0.9=20.7≒20.5㎝

になりました。↑きっちりではなく、四捨五入などをして、分かりやすい数字にすることが多いです。

この長さをもとに、実際につま先から編み始めていきます!

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 編み物(個人)へ
にほんブログ村

投稿者 よもぎ

「【動画あり】つま先から編む靴下の編み方・1回目。使用する材料と道具、採寸など【ドイツ式の引き返し編み】」に4件のコメントがあります
  1. こんばんは!初めまして。
    遅くに失礼いたしますm(*_ _)m

    よもぎさんの輪針の靴下の動画を見ながら、自分用靴下を編んでいるところです。

    今までは5本針で編んでいたんですが
    今回初めて輪針で挑戦しています!

    編んでいて分からないところが出てきたのですが、
    よもぎさんのサイズでは
    つま先の増し目の後に、増減なし3周を編んで、footの部分を編んだ後にも3周追加されていますが、
    追加をする理屈がよく理解出来なくて<(_ _)>

    かかとの部分が、だいたい何cmくらいの編地になるか分からないので、頭の中が??マークのようです。

    ×0.9サイズ
    足長・・・20.5cm
    つま先・・・3.5cm
    横(足囲の半分)・・・9.5cm

    30目まで増し目をして、現在foot(13.5cm)の部分を編んでいるところです。

    つま先の増し目後に、追加した段はありません。

    この場合、計算で出てきたfoot部分を編んだら、そのままかかとに入ってよろしいでしょうか?☆

    長々と、申し訳ありません(;_;)

    小河智子

    1. 小河智子さん

      はじめまして!コメントありがとうとうございます^^

      つま先を編んだ後にメリヤス編みを追加するかどうかについてですが、
      つま先を編んだ時点で、横幅(足囲の半分)とつま先の長さが計算で出した長さとぴったりになっているときは
      追加する必要はありません。
      ただ、動画で編んだ靴下のように、横幅が、つま先の長さ(=縦の長さ)が十分な長さになる前に既定の長さになってしまったときに、
      つま先の長さを計算で出した長さと一緒にするために、メリヤス編みを数段余計に編んでいます。

      この靴下の編み方では、かかとの長さはつま先の長さと同じになるため、もしつま先が4㎝必要なのに3.5㎝しかなかったら、
      かかとも3.5㎝くらいになってしまうためです。

      30目まで増やした時点で、つま先の長さは計算では何センチになっている必要がありますか?
      それに対して、実際の長さは何センチですか?

      この長さが同じ数だったら、メリヤス編みを追加で編む必要はありません。

      この解説でご理解いただけたでしょうか・・・?(>_<)
      もし分からないことがございましたら、追加でまたコメントをいたければと思います。

  2. はじめまして。以前トップダウンで編むセーターの解説を探してこちらのブログに辿り着きました。今回くつ下の編み方を参考にさせていただきました。そのことを自分のブログに載せたく、こちらのURLを記載しても良いでしょうか。よろしくお願いいたします。

    1. 今更過ぎる本当にお返事で申し訳ありません。

      まだそのようにお考えでしたら、ぜひぜひ載せてください!
      参考にしていただいてありがとうございました。

ぽてとと へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)Comments without Japanese words would be ignored. Please mail me instead.