玉巻き器を使わないでかせを毛糸玉にする方法2つ

バルト三国で手に入れた毛糸は「かせ(Hank)」の状態の物が多かったので、そのままでは編み始めることができず、自分で毛糸玉(Cake)に巻き直す必要がありました。

私は玉巻き器(Ball Winder)を持っていないので手で巻くしかなかったのですが、実際にやってみると意外と簡単だったので、方法をご紹介したいと思います。

巻き方は2通りあって、道具を使って巻く方法と、指のみで巻く方法があります。

動画でご覧になりたい方は、ページの最後にあるのでご覧ください。

ラップの芯などを使って毛糸玉にする方法

まず最初は道具を使って行う玉巻きの方法です。

用意するもの

必要な道具は、ラップの芯などのある程度の太さと長さがあるものです。ちなみに私が今回使ったラップの芯の太さの直径は、約3㎝でした。

毛糸の量が少ない場合はもっと細いものがいいのですが、並太や中細で 50g 以上のかせを巻くときは、このくらいの太さがあったほうがやりやすいかなと思います。

後は、毛糸玉にするかせの状態の毛糸です。

かせになっている毛糸は、糸端が結んであるものと、別の糸で縛ってあるものがあるので、気を付けながら糸をほどきます。

かせは、絡まってしまわないように椅子の背もたれなどに引っ掛けておくのが一般的ですが、私は「体育座り」の時のように膝を片方だけ立てて座り、そこにかせを引っ掛けて巻く方が扱いやすいと感じました。

まず初めに、、ラップの芯の上部5㎜~1㎝くらいに1か所切り込みを入れます。

毛糸の糸端10㎝くらいを中に入れて、かせにつながっているほうの糸が外に出るようにして切り込みに引っ掛けます。

毛糸をぐるぐるとラップの芯に巻き付けます。大体20回くらい。

私は手前から後ろに向かって巻きつけましたが、向こう側から手前でも大丈夫です。

このあたりから形を作っていきます。

毛糸玉の左下から右上に向かって糸を巻きますが、このとき、ラップの芯も同時に、手前に回しながら糸が均等に巻き付くように巻いていきます。(逆の向きに巻いた方は、右上から右下に向かって糸を巻き、ラップの芯は向こう側に回します。)

糸がなくなるまでひたすら同じ方向に巻いていきます。

最後はほどけてこないように、2周分くらいの長さを残して写真のように巻き付け、糸端を入れ込みます。

こんな感じ。

芯から外したときの様子。芯がしっかりしているので、形がきれいにできます。

使う時は、中心の糸端を引き出して編みます。

道具を使わないで、指のみで巻く方法

まずは、指3本を使って、ラップの芯の時同様、糸をぐるぐると20回くらい巻き付けます。

このとき、糸端は親指で押さえておくとやりやすいです。

ある程度巻けたら、使う指を人差し指と中指の2本に減らします。こうすることによって、糸玉をスムーズに動かしやすくなります。

ここも巻き方はラップの時と同じ。

そして、ある程度形ができてきて、しっかりとした土台になったら、親指に移して残りの糸を巻きます。ラップの芯の時同様、毛糸玉を反対方向に回転させながら行います。人差し指と親指で毛糸玉を挟むようにして繰り出すとスムーズです。

このときも、最初から親指に巻かなかったことで、穴にある程度余裕ができて動かしやすくなっていると思います。

糸が長ければ長いほどきつくなりがちなので、ぜひこの方法を試してみてくださいね!

この辺まで大きくなると、もはや親指の長さを超えてしまうので、私は親指と人差し指で毛糸玉を挟みながら巻いています。

この方法でできる毛糸玉は、ラップの芯を使った方法でできたものと比べて糸を引き出すときに若干引っかかりを感じます。見た目も、道具を使ったときのほうがきれいにできますね。

しかし、両方とも真ん中から糸を引き出すことができるという点では変わりがないので、思い立った時や余った毛糸をちょっとだけ巻きたいという時は、道具を使わないでできるのが高ポイントだと思います。

ちなみに糸の量が少ないときは、ラップの芯ではなくジャンボ針やペンなど、直径の小さいものを使ってください。そうしないと、玉になりませんw


かせの状態の糸を毛糸玉に巻き直すときだけでなく、少しだけ余った糸や作品をほどいて糸の状態に戻すときにこの方法を使うと、次に使う時扱いやすいので、私はこの方法をマスターしてからは、毛糸を巻くときはいつもこのやり方で巻いています。

何回か巻いてみるとすごく簡単なので、ぜひトライしてみてくださいね^^

https://cosythings.introvertful.com/wool-winder-review/

↑ついに玉巻き器を購入しました!使い心地などのレポなどはこちらから!

おまけ・・・ラトビアで買ったかせもラップの芯を使って巻きました。200g 以上あったので、1時間くらいかかりました・・・。さすがにこのサイズは玉巻器を使ったほうがいいかもw これは時間のムダ (;´Д`)

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投稿者 よもぎ

「【動画あり】玉巻きの簡単なやり方。ラップの芯を使う方法と、道具なしで作る毛糸玉の作り方です。」に4件のコメントがあります
  1. よもぎさーん!玉巻きをラップの芯で巻く方法、とっても役に立ちました!シェアしてくれてどうもありがとうございまーす!

    私、オーストラリアのメルボルンで手織りを今年から始めました。先日、毛糸のマーケットに出かけ、アルパカの毛糸とか、いろんな毛糸を沢山買いこんできました。

    ただ、輪っかになって販売されてた(「かせ」っていうのかな?)毛糸が6個ほどあり、「はて、どうしたもんか・・・」と困ってました。専用の玉巻き器を買うほどの量でもないし・・・。よもぎさんのサイト、写真がすごく綺麗だし、説明の文章がわかりやすくて、本当に助かりましたー!

    私自身もブログをやっており、編み物に特化してるよもぎさんのブログ、とても参考になりました。私も、よもぎさんのような分かりやすいブログを心がけたいなと改めて思いました。私の手織りに関する記事は始めたばかりですが、これです: http://yokokawabata.com/category/weaving/

    手織りは大好きだけど作品を作るのが楽しすぎて、ついつい写真を撮り忘れたり、ブログにアップするより先に他の作品が作りたいと感じてしまったりして、ブログが追いついてませんが・・。

    よもぎさんは、すごいですね。手編みに夢中だけど、ちゃんと写真撮ったり、ブログに載せたりとマメにされている!私も見習います!

    よもぎさんの、玉巻きのやり方のページがとても分かりやすかったので、私のブログの手織り記事で、いつか、リンクを貼らせてもらってもいいかな?

    1. ようこさん

      はじめまして。コメントありがとうございます!

      ラップの芯を使った毛糸玉の作り方の記事、ようこさんのお役に立ててよかったです!
      ちょっとした量の毛糸を巻くのには最適ですよね。
      ぜひ、リンクしてください^^

      そしてようこさんのブログ、拝見しました!
      腰に巻き付けるタイプの織り機って、「こしばた」っていうんですね!初めて知りました。
      私も1度だけロンドンでやったことがあるんですよ~!楽しかったです♡
      その時に使った道具は先生のものだったのですが、ようこさんは自分で手づくりなさったんですね。
      しかもレーザーカッターでつくる本格的なもの!売り物みたいです!!

      >手織りは大好きだけど作品を作るのが楽しすぎて、ついつい写真を撮り忘れたり、
      ブログにアップするより先に他の作品が作りたいと感じてしまったりして、ブログが追いついてませんが・・。

      これ、私もよくわかります!特に「のってる」ときは写真なんか撮ってる暇ない!って感じ(笑)
      だから、実はアップしないでいる作品が結構あったりします^^;
      でも、ブログにアップしておくと、作り方を忘れたと言う時に思い出すための材料になったりすることに気付いて以来、
      なるべく作ったものはブログにアップするようにしています。
      作り方だけでなく、あの時こういうことを考えながら作っていたな~なんていう思い出にもなるし。

      ようこさんの手織りに関する情報も、とても豊富で
      手織りにあまりなじみのない私にもわかりやすく、興味深かったです。
      これからもちょくちょく訪問させていただきますね^^

  2. 編み物を今月始めました。すごく参考になりました。ありがとうございました。

    1. ももさん

      はじめまして!コメントありがとうございます^^

      今月から編み物をはじめられたんですね~!
      編み物の世界にようこそ!
      たくさん編んで、楽しみましょうね~^^

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