別鎖を使った2目ゴム編みの作り目の応用(両端が表目3目)

先日、コメントでゴム編みの作り目についてのご質問をいただきました。

指でかけるゴム編みの作り目で、両端が表目3目の作り目をする方法を知りたいとのことだったのですが、残念ながら私の能力では理解できませんでした (泣)

編み物本には左・右の端がそれぞれ表目3目になるような作り目の方法が載っているので、両方を組み合わせたら編めるのかもしれないのですが・・・。(ご存知の方いらっしゃったら教えていただけると嬉しいです。)

そんな、指でかける作り目では難しそうな「両端が表目3目の作り目」ですが、別鎖でつくるゴム編みの作り目の方法だと、きれいに、しかも簡単に編むことができたので、やり方をここにメモしておきたいと思います。

別鎖で作る2目ゴム編みの作り目の応用で作ります。写真は別鎖の裏山から目を拾って、メリヤス編みを3段編んだところ。ここは他の別鎖のゴム編みの作り目と同じです。

別鎖の作り目を利用した2目ゴム編みは、本や動画によって微妙にやり方が違うのですが、私のおすすめはこちらの、ハマナカさんの動画です↓

また、片側3目を表目に編む方法は、基礎シリース゛新・棒針あみ改訂版 (ヴォーグ基礎シリーズ) と言う本を参考にしました。

両端を表目3目ずつにする方法は、

1.針にかかっている最初の目を右針に移し(浮き目)、次にシンカーループ(この場合はマーカーにかかっている目)を左針に取り、右に移しておいた目を左に戻して2つの目を裏目の2目一度で編みます。

2.次の目も1と同様に、裏目を右針に移してシンカーループを拾い、裏目を左針に戻して2目一度。

3.次に、左針にかかっている目を1目、裏編みで編みます。(これが、表から見ると表目3目になる。)

4.シンカーループ(渡り糸)を2目連続で表目に編みます。(写真)

5.左針にかかっている目を2目連続で裏編にします。

最後3目になるまで4と5を繰り返します。(この辺は動画と同じ編み方なので、動画を参考にするのがわかりやすいと思います。)

最後の3目まで来たら、1で行ったことの反対を再び行います。

裏目を1目編み、次に隣の目を右針に移し、すくったシンカーループと一緒に裏目の2目一度。最後の目も同様に2目一度行います。

これで、両端3目が表目の2目ゴム編みが完成です。

難しそうに見えますが、両端の2目を、それぞれの目と対応するシンカーループと2目一度すればいいだけなので、簡単ですね。

編んでいくうちに気付くことかもしれませんが、シンカーループは表目を、左針にかかっている目は裏編で編むと、始まりの段がきれいな見た目になるので、このことを覚えておくと便利だと思います。(この編み方を応用すると、3×3のゴム編みも編むことができます。)

また、別鎖はこの時点で解いてしまって大丈夫です。

2目ゴム編み止め(両端が表目3目の場合)

両端が表目3目の2目ゴム編み止めの動きは、基本的には2目ゴム編み止めの場合と同じです。

ただ、最初と最後だけ表目が3目になっているので、1目目の目の向きを変え、2目目を1目目の上に重ねて表目が2目並ぶように位置を変えます。

後は、2目一度の要領と同じです。

詳しいやり方は本に載っているので、そちらを参考になさってくださいね。

両端が表目3目である利点

編んでみて思ったのは、両端を表目3目にすることで、両端が表目2目の編地と比べてそれぞれの編み目の幅が一定になるんだなということ。

写真向かって左の編地は、両端が表目3目・あとは2目ずつのゴム編みで、右は表表・裏裏・・・と全て2目ずつのゴム編みです。

端目はどうしても隠れがちなので、両端の2目の幅が、他の場所の2目に比べて狭い感じがするんですよね。

その点、端が3目の編地は、すべての幅が均一に見えます。

表目3目は端を綴じるときにすることがありますが、編みっぱなしの場合にも有効だな~と思いました。

指でかけるゴム編みの作り目と、別鎖のゴム編みの作り目の違い

指で作るゴム編みの作り目を以前ご紹介したことがあります。

https://cosythings.introvertful.com/how-to-cast-on-for-rib-stitches/

個人的にはそちらのほうが別鎖を編む手間がなくて好きなのですが、何か違いがあるのかと思い、両方編んでみて比較してみました。

上の写真は作り目の比較ですが、見た目にはそれほど大きな違いがありません。

今回参考にした本によると、指でかけるゴム編みの作り目のほうが、別鎖の作り目より伸縮性があるのでセーターやカーディガンの裾に向いていると書いてありました。

これは確かに、写真は上が別鎖、下が指でかける作り目ですが、指でかける作り目のほうが良く伸びました。

6㎝程の編地で1.5㎝程の差が出たので、ウェアなどのサイズだとはっきりと差が出るかもしれないですね。

ちなみに今回大変参考になった本はこちらです↓

 

この本、今回疑問に思ったことのように、微妙な編み方の違いのバリエーションが豊富で、大きく分かりやすい図で解説してあるので、分からないことが出てくると、いつもこの本で確認しています。

まったくの初心者の方にはオススメできないのですが、ある程度経験や知識があって、もう少し踏み込んだことを知りたい!と言う方にはすごく参考になる本です。

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投稿者 よもぎ

「別鎖の作り目で作る、2目ゴム編みの作り目とゴム編み止めの方法(両端の3目が表目)」に6件のコメントがあります
  1. こんにちは、体調いかがですか?

    寒暖差が激しいので、後無理なさらず、、、

    ところで、こちらの記事とても勉強になりました。

    たまたま両端三め表で編む二目ゴムあみをしたくて、またまたたどりつきました。

    一つご質問してもよいでしょうか。
    シンカーループと一緒に編むところが
    最初と最後の二目ずつ、となっていますが、それは何か理由がありますか。

    教えていただけますと幸いです。

    1. もっちりもちさん

      コメントありがとうございます。

      >シンカーループと一緒に編むところが
      最初と最後の二目ずつ、となっていますが、それは何か理由がありますか。

      すみません、この部分がどこかよくわかりません。
      文章で言うと、どのあたりに書いてあることでしょうか?

  2. こんにちは

    手順1、2、5の部分、二目一度の部分です。

    シンカーループと二目一度にするタイミングが、例えば左右の目のパターンによって変わるのはなんでなのかなあと、、

    すみません伝わりますでしょうか。

    1. もっちりもちさん

      お返事が大変遅くなってしまって、申し訳ありません。

      そしてすみません、やっぱりどこが疑問なのかまだよくわからないです・・・
      左右の目のパターンによって変わるというのは、編み方が左右で違うということでしょうか・・・?
      (左右とは、編地の右端と左端のことですか?)

      この編み方は、両端が表目3目になる2目ゴム編みの作り目なので、
      通常の2×2のゴム編みの作り目とは少し違う感じになります。

  3. シンカーループと針にかかっている目を二目一度、をするところってありますよね?

    それ以降は針にかかっている目を単独であみ、シンカーループを単独であみ、また最後にシンカーループと針にかかっている目を二目一度、を二回しますよね。

    参考にされた本、わたしも持っているんですが、、、

    三パターンほどのってますよね。なぜ、両端表2目、や片側が表一目、などによって、シンカーループと針にかかっている目を二目一度する場所や回数がちがうのかなって。

    違うから数パターン載っているのでしょうけれども、理由がわからないなと、、、

    1. もっちりもちさん

      本読んでみました。
      おっしゃる通り、場所や回数が違うのは表から見た時にその目が表目か裏編みかで違うから、
      操作も違うんだと思います。
      逆にいえばそのように編まないと、その目にならないからではないでしょうか?
      すみません、私も詳しくは理解できてなくてこんな回答になってしまいました(>_<)

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